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住まいナビ【東北編】

耐震性の高い住宅とは?地震から守る安心の住まいを実現

2023/06/13

日本でマイホームを建てるなら、地震に強いかどうかを考慮したいものです。耐震性の高い住宅とは、耐震等級が高く、耐震構造が施されているほかに、どのような特徴があるのでしょう?ここでは住宅の耐震性を確認する耐震診断の概要や手順、耐震工事の種類と効果、耐震性を考慮した住宅などについて説明します。地震に強い安全な住まいを実現する参考になれば幸いです。

耐震診断とは?家の耐震性を確認

地震が多い日本において、建物の耐震性は重要な要素といえます。住宅の耐震性を確認するには、耐震診断が有効です。

耐震診断とは

対象の建築物が最新の建築基準と比較して、どの程度の耐震性があるかを調査することです。建物の耐震基準は建築基準法によって定められており、大きな災害を経るたびに、その教訓を生かしてより厳しく改正されてきました。1981年以前に建築された住宅は、古い耐震基準で建てられており、阪神淡路大震災(1995年)や熊本地震(2016年)で被害が集中しました。

このため住宅の安全性を確保するには、「震度6から7の地震で倒壊しない」という新しい耐震基準を満たすことが重要なのです。

耐震診断の手順

耐震診断は以下の手順で行われます。

1.予備調査
設計図書の有無や建物の概要、構造種別、増改築の有無などの確認を行います。

2.見積・契約
予備調査終了後に診断レベルを設定して見積書が作成されます。実施が決定すれば、契約をかわして耐震診断がスタートします。

3.現地調査
現地に赴いて外観調査や材質調査、図面照合のほか地盤の種別や敷地の立地、傾斜などを調査します。

4.耐震診断の実施
構造設計のできる専門家が予備調査と現地調査の結果から耐震性を評価し、最新の耐震基準と比較して診断します。

耐震診断を行うメリット

住宅の耐震性能を把握できることが、耐震診断を行うメリットです。現行の建築基準と比較して自宅の耐震性が劣っていれば、耐震工事を行う際の目安になります。調査費用に助成金を利用できる場合や、サービスとして無償で行う業者もあります。まずは自治体や工務店に相談してみるのがおすすめです。

耐震工事で家を地震から守る

マイホームの耐震性に不安を感じたら、地震に備える耐震工事を検討しましょう。耐震工事とは、地震による倒壊を防ぐために、建物の耐震構造を強化することです。現行の耐震基準を満たしていない住宅は、早急に行う必要があります。

耐震工事の種類と効果

耐震工事には、主に以下の4つの種類があります。

基礎の補強

基礎コンクリートの増し打ちやヒビの補修、基礎の表面に特殊なシートを貼り付ける工事などです。基礎の補修や補強を行うことで建物が倒壊しにくくなる効果があります。

壁の補強

壁の増設や既存の壁を筋交い、構造用合板で補強する工事です。寝室やリビングの壁を強化すれば、シェルター化した安全性の高い部屋をつくれます。

結合部の補強

壁や梁、柱などの結合部に金物や専用の接着剤を使用して補強する工事です。建物全体の強度を高める効果があります。

屋根の軽量化

屋根材を化粧スレートやガルバリウム鋼板、防災瓦などに置き換える工事です。屋根を軽量化することで、建物の重心が下がり耐震性を強化できます。

耐震工事を行うメリット

耐震工事を行うことで「住宅の安全性の向上」「住宅の資産価値の向上」「条件によっては税金の優遇措置が受けられる」などのメリットが得られます。一方自宅が地震で倒壊した場合は、修繕に多額の費用がかかるうえ、ケガや死亡のリスクも伴います。

耐震性を考慮した住宅の特徴

地震大国日本で注文住宅を新築する場合、耐震性は重要なポイントです。

耐震等級

耐震性が高い住宅を建てるなら、まず耐震等級をチェックしましょう。耐震等級とは、建物の地震に対する耐性を示す指標です。

・耐震等級1:震度6強から7程度の揺れに倒壊しない、現行の体制基準を満たす建物
・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の揺れに倒壊しない建物
・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の揺れに倒壊しない建物

数字が大きいほど耐震性が高く、耐震等級2以上から「長期優良住宅」と認定されます。

耐震構造

地震に強い家には、以下の3つの構造があります。どの構造も後から補強工事が可能ですが、新築時に組み込めば高い効果が期待できます。

・耐震構造:柱を筋交いにつなぐ建材を使うなど、建物自体を頑丈にして地震の揺れに耐える構造です。
・制震構造:振動軽減装置を壁の内部に備えるなどして、地震の揺れを吸収する構造です。
・免震構造:基礎と建物の間に免震装置を備えて、地震の揺れを建物に伝わりにくくする構造です。

地震に強い家の特徴

シンプルな正方形や長方形の家は耐震性が高く倒壊しにくいといえます。また適度な部屋数があり、建物を支える壁が適度にある家は、耐震性が高い傾向です。一方で広々としたリビングや吹き抜けを作る場合は耐震構造を考慮する必要があるでしょう。ほかに屋根が軽いほど地震のリスクが低くなるため、瓦など重い建材の利用や、太陽光パネルなどを乗せる場合は注意が必要です。

耐震性を高めるポイント

以下の3つのポイントを考慮することで、さらに耐震性の向上が期待できます。

ベタ基礎

鉄筋コンクリートで、床と立ち上がりを一体化する工法です。床全体で家を支えるため安定します。

結露防止

断熱や調湿を整えて、結露を防ぐことが耐震性の維持に役立ちます。結露による建材の腐敗や劣化は、建物全体を弱くするからです。

地盤にも着目

地盤調査を行い、調査結果に応じた地盤改良を行うことで、地震に強い家を建てられます。


地震が多い日本の住宅において、耐震性は重要な要素です。耐震診断で現行の建築基準に満たない場合は、耐震工事を行うことで地震からマイホームを守ることができます。秋田でも注文住宅で新築を建てるなら、耐震構造が施された家にするのがおすすめです。

ハウスメーカーの選定では、耐震等級や工法などを細やかにチェックするとよいでしょう。秋田で注文住宅を建てるなら、安全性能の高い家づくりにこだわる日沼工務店が頼りになります。

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