秋田で注文住宅につけるべきオプションは?選ぶ際の注意点
2023/11/30
オプションに違いがあることを知ろう
同じ価格帯のハウスメーカーでも、それぞれの会社の「標準仕様」は異なります。またハウスメーカーが定める標準仕様によって「選べるオプション」についても異なります。
そもそも標準仕様から違う
住宅を建てる際には、ハウスメーカーごとに「標準仕様」というものが決まっています。標準仕様よりも良い設備や部材を選ぶ場合には「オプション」をつける必要があり、当然その分の金額差が発生することとなります。
同じ価格帯で同じメーカーの設備を取り扱うハウスメーカーであっても、ハウスメーカーによって標準仕様としている設備が異なる場合も多いです。同じ価格帯のメーカーであれば、標準仕様をあらかじめ高いグレードに設定しているメーカーほどオプションの差額費用を抑えることができます。
例えば、同じ価格帯のA社とB社を以下のように比較した場合、同じ設備を導入しても、B社を選んでしまうと、オプション費用が追加で発生してしまいます
・A社:ビルトイン食洗機付きが標準仕様
・B社:食洗機なしが標準仕様でビルトイン食洗機はオプション
ハウスメーカーを選ぶ際には「住宅の価格」だけでなく、各ハウスメーカーがどのような設備を標準仕様としているかを確認しておくことが重要です。
ハウスメーカーによってつけられるオプションも違う
ハウスメーカーによって標準仕様としている設備が異なることから、つけられるオプションもそれぞれ変わってきます。
例えばキッチンについて、どこのキッチンメーカーの設備を標準仕様にしているかはハウスメーカーによって様々です。
以下のようにA社とB社のオプションを比較した場合、ハウスメーカーによって取り扱う設備メーカーが異なる場合があります。特にキッチンや浴室などのこだわりがでやすい設備についてはあらかじめ標準仕様を確認しておきましょう。
・A社:X社のキッチンのみ
・B社:X社とY社のキッチンが選べる
また同じキッチンメーカーを標準仕様としていても、キッチンメーカーにはいくつかのシリーズやラインナップがあるため、どの商品を標準仕様としているかについても異なる場合があります。
さらに、どこのメーカーのどの商品かによって「つけられるオプション」と「つけられないオプション」もあります。そのためこだわりのオプションなどがある場合には、ハウスメーカー選びの段階から標準仕様とつけられるオプションを確認しておきましょう。
絶対につけるべきおすすめのオプション
注文住宅を建てる際にはたくさんのオプションが用意されており、予算や希望に合わせてオプションを選ぶ必要があります。その中でも特に、冬の寒さ対策となる「断熱材のグレードアップ」、時短効果と節水効果の高い「ビルトイン食洗機」は絶対つけるべきオプションとして強くおすすめします。
断熱材のグレードアップ
秋田などの寒冷地では特に、外との熱の伝わりを遮断する断熱性能が住宅の快適さに直結します。
「断熱材のグレードアップ」は見た目には表れないものの、住宅の断熱性能を格段に高める非常に重要なオプションです。
また断熱材のグレードアップは新築時に採用をしていないと後付けができないため、注文住宅を建てる際には慎重な判断が求められます。
断熱性能を考える上で1つの基準となるのがZEH(Net Zero Energy House)基準です。標準仕様がZEH基準である「Ua値0.6W/m2・K」を切っていない場合には断熱材のグレードアップを行い、住宅の断熱性能を上げることをおすすめします。
ただしハウスメーカーによっては断熱材の仕様が「吹付断熱」となっている場合があります。その場合には外壁面の断熱仕様の変更はできず、屋根の厚みのみの変更となるので注意が必要です。
また断熱性能は断熱材だけでなく、住宅が外部と接する窓や扉の仕様によっても高めることができます。例えば、以下のように仕様に変更することで、住宅の断熱性能を高めることができます。
・サッシの仕様を「アルミ樹脂複合サッシ」から「樹脂サッシ」へ変更
・ガラスの仕様を「ペア複層ガラス」から「ペア複層ガラス+アルゴンガス入り」へ変更
ビルトイン食洗機
時短効果と節水効果が非常に高いことから人気のオプションが「ビルトイン食洗機」です。ビルトイン食洗機は手洗いと比べて時間がかからず、およそ1/9程度の水で洗えることから、初期費用を考えても積極的に採用したいオプションです。
後付けの要望も多い一方で後付けの施工が難しいことから、ビルトイン食洗機は新築時の採用をおすすめします。
オプションを選ぶ際に気を付けたいこと
オプションを選ぶ際には、予算管理オーバーにならないように優先順位をつけて選択することが重要です。またオプションによってはメンテナンスが日常的に必要となるため注意が必要です。
予算オーバーにならないようにする
注文住宅を建てる時に特に気をつけたいのが「予算オーバーとならないようにすること」です。無理に予算を超えた住宅を建ててしまうと、後から多額のローンを背負うこととなり後悔する結果となります。
間取りなどの設計はあらかじめヒアリングをした予算を前提として提案されるため、予算オーバーとなる原因はオプション費用の増加による場合がほとんどです。オプションを選択する時には「せっかくの新築だから」とあれもこれもとつけることはせず、家づくりの初心に戻り冷静な判断で本当に必要なオプションだけを選択しましょう。
優先順位をつける
注文住宅の家づくりでは家族間で「こだわりたいポイントの優先順位」をつけて決めておくとで、スムーズにオプションを選ぶことができます。あらかじめ決めておいた優先順位をもとにオプションを選ぶことで、決められた予算の範囲内で本当に必要なオプションを選択できます。
メンテナンスのことも考える
設備は導入した分だけメンテナンスが発生します。そのため必要以上の設備投資をしてしまうと、日々の生活においてメンテナンスの手間が多く発生してしまいます。
特に海外製の設備には日常のメンテナンスを前提とした造りのものもあり、将来的に不具合が出てきた場合のアフターサポートについても注意が必要です。設備の導入については、メンテナンスの負担についても考えながら検討しましょう。
住宅を建てる際、各ハウスメーカーの「標準仕様」と「選べるオプション」は異なり、これらの確認は重要です。同じ価格帯でもメーカーにより標準仕様が異なるため、オプション費用の差も生じます。特に冬の断熱材のグレードアップや節水型ビルトイン食洗機などは推奨されるオプションです。また、オプション選びでは予算管理と優先順位付け、メンテナンスの必要性も考慮することが必要です。