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住まいナビ【東北編】

秋田県の注文住宅は全熱交換器で冬も快適に過ごせる

2024/02/21

画像出典:photo AC

全熱交換器は、注文住宅での空気品質維持に不可欠です。全熱交換器は温度を調整しながら新鮮な空気を効率的に供給し、省エネも期待できます。第一、第二、第三種の種類があり、それぞれ特性が異なります。特に寒冷地では高気密高断熱の住宅と組み合わせることが重要です。

注文住宅の室内の空気を新鮮に保ってくれる全熱交換器

全熱交換器は、室内温度を一定に保ちつつ、新鮮な空気を効果的に換気するための機械的な設備です。通常の換気扇や窓だけでは不十分であり、全熱交換器を導入することで清潔な空気と快適な温度を確保できます。これにより、シックハウスやカビの発生を防ぎ、健康的な居住環境を維持する役割を果たします。

◇室内の温度を一定に保つ全熱交換器

全熱交換型換気システムは、外部から取り入れた新鮮な空気を室内の温度や湿度に調整して換気を行う仕組みです。例えば、外部の気温が0度であっても、システムはその空気を暖めて、室内の温度を20度に維持するように換気を調整します。

通常の換気だと外部の空気をそのまま取り入れるため、室内の温度が下がってしまい、快適な居住環境を損なう可能性があります。全熱交換型換気システムは、その種類によりますが、例えば建坪30坪の住宅の場合、月々の運転コストはわずか300円で、エアコンの使用よりも経済的です。

◇24時間換気が必要な理由

住宅の建設においては、建設基準法により、24時間換気の設備が必要とされています。窓を開けるだけや換気扇を使用するだけでは、室内の空気を十分に入れ替えることが難しく、これがシックハウス症候群の原因となったり、カビや結露の発生を招いたりすることがあります。

そのため、24時間換気を機械的な設備に頼り、常に清潔な空気と快適な温度を維持するように設計する必要があります。

注文住宅の全熱交換器の種類

引用元:photo AC

第一種換気は機械換気を利用して空気品質を向上させ、同時に省エネの効果がありますが、高いコストと故障のリスクが伴います。一方、第二種換気は正圧状態で空気品質を向上させ、コストを抑制できる利点がありますが、壁内結露や気密性の懸念があります。第三種換気は低コストで運用が容易ですが、負圧になるため微粒子の侵入リスクがあり、気密性も懸念されます。

◇第一換気(強制給気・強制排気)

第一種換気のメリットは、まず、給排気ともに機械換気を行うため、換気システム全体の空気の流れを効果的に制御できる点が挙げられます。これにより、室内の空気品質を確保しやすくなります。

また、熱交換器を導入することで、排気する空気から「熱」や「湿気」を給気する空気に戻すことが可能であり、これによって室内の温度が維持されやすくなり、省エネ効果が高まります。特に全熱交換器は、顕熱交換器よりも省エネ効果が高いとされています。

一方で、第一種換気のデメリットとして、高いコストが挙げられます。給排気ともに機械制御を採用しているため、設備や機械の導入には相応の経済的負担がかかります。

また、機械換気を採用しているため、故障リスクが増加します。第二種や第三種換気に比べて、メカニカルな要素が多くなるため、定期的なメンテナンスが必要です。

さらに、吸気側のダクト内にホコリが溜まりやすく、数年ごとに専門業者に依頼して清掃する必要があり、ランニングコストがかかる傾向があります。

◇第二換気(強制給気・自然排気)

第二種換気のメリットは、室内の気圧が屋外よりも高い「正圧」状態を保ち、これにより花粉やホコリなどの微粒子が室内に入りにくくなります。これにより、室内の空気品質が向上し、快適な居住環境が確保されます。

また、第二種換気は機械を利用して強制的に給気を行いつつ、排気は自然排気とすることで、第一種換気に比べて全体的なコストを抑制できる利点もあります。

一方で、第二種換気のデメリットは、室内の湿気が壁内に侵入することで壁内結露が発生しやすくなる点です。湿気が建物の構造内で凝結し、カビや結露を引き起こす懸念があります。

また、第二種換気は正圧の状態を維持するため、住宅の気密性が高いことが求められます。気密性が低い場合、外部から花粉やホコリが侵入しやすくなります。これらの課題に対処するために、建築や設計段階で高い気密性を確保する必要があります。

◇第三換気(自然給気・強制排気)

第三種換気のメリットは低コストであることです。給気がフィルター付きの自然給気であり、排気が機械を使った強制排気となるシンプルな構造を持つことから、第一種や第二種換気に比べて経済的な採用が可能です。そのため、初期費用を抑えつつ換気の効果を得ることができます。

さらに、構造がシンプルであるため、ランニングコストやメンテナンスコストも抑えられます。運用や管理が容易であり、長期的な維持においてもコスト面でメリットがあります。

一方で、第三種換気のデメリットとしては、室内が負圧となるため外部から微粒子が侵入しやすい点があります。そのため、ホコリや花粉などが室内に影響を及ぼすことがあります。

また、換気の機能低いため、高い気密性が求められます。気密性が不足すると、換気が効果的に行われず、部屋によってはほとんど換気が行われないこともあります。

秋田県の厳しい寒さにも耐えられる全熱交換器

高気密・高断熱注文住宅は秋田のような寒冷地に適しており、外気温への強い耐性を持ち、一年中快適な温度を維持します。全熱交換器を組み合わせることで、健康と省エネを両立し、熱の管理が可能な換気システムを構築します。

◇秋田県の寒さに耐えるには高気密高断熱の住宅

高気密高断熱の家は断熱性能が高く室温を一定に保つことができるため、一年中快適な温度で過ごせます。これは特に秋田県などの寒冷地域において重要です。

寒冷地域では外気温が極端に低くなることがあり、通常の住宅では暖房を頻繁に使用しなければなりません。しかし、高気密高断熱の家は気密性が高いため、外気の影響を受けにくくなります。また、断熱性能が高いため、暖房を効果的に行えます。

外気温がマイナス1度のときでも、高気密高断熱の家はエアコンの温度を22度に保ち、十分な暖かさを実感できます。そのため、外部の寒さに対して優れた防御力を発揮し、住人に快適な居住環境を提供します。

◇高気密高断熱の住宅と相性の良い全熱交換器

全熱交換器は熱の管理が可能で、外部の有害物質や温度を室内に取り入れず、新鮮な空気だけを取り入れます。さらに、熱ロスが少ないため、冷暖房費を節約できます。

高気密高断熱の住宅と全熱交換器の換気システムは相性が良いとされています。高気密高断熱の住宅では換気性能が健康や快適性に直結し、全熱交換型の換気システムと組み合わせることで、熱の管理をしながら快適で省エネな住環境を実現できます。


全熱交換器は、注文住宅における室内の空気品質を保つための重要な設備です。通常の換気方法では十分な新鮮な空気の供給が難しく、特にシックハウスやカビの発生などの健康被害を招く可能性があります。そのため、全熱交換器の導入が推奨されています。

全熱交換器は、室内の温度を一定に保ちながら、外部から取り入れた新鮮な空気を効率的に供給する機能を持ちます。これにより、室内の温度や湿度の調整を行いつつ、清潔な空気を確保できます。さらに、給気される空気に熱や湿気を戻すことで、省エネ効果も期待できます。

全熱交換器には、第一種、第二種、第三種の種類があり、それぞれ異なる特性を持ちます。第一種は機械換気を利用して室内の空気品質を向上させるが、高い初期費用や故障のリスクがあります。一方、第二種は正圧状態を維持することで微粒子の侵入を防ぎつつ、コストを抑制できますが、壁内結露や気密性の懸念があります。第三種は低コストで運用が容易ですが、負圧状態となり微粒子の侵入リスクが高く、気密性の問題もあります。

秋田のような寒冷地では、高気密高断熱の住宅と組み合わせることで、全熱交換器の効果が最大限に発揮されます。高気密高断熱の住宅は外部の寒さに対して優れた防御力を持ち、一年中快適な温度を維持できます。全熱交換器と組み合わせることで、健康と省エネを両立し、快適な居住環境を実現できます。

結論として、注文住宅において全熱交換器の導入は重要であり、特に寒冷地では高気密高断熱の住宅との組み合わせが効果的です。これにより、健康な居住環境を確保しつつ、エネルギーの効率的な利用も可能となります。

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