雪の多い地域でZEH住宅は建てられる?創エネ不要でZEHを実現する
2024/04/30
ZEHは、年間のエネルギー収支をゼロまたはプラスにする住宅を指します。しかし、豪雪地域では太陽光パネルの適性が低く、積雪による影響が懸念されます。そのため、高健工務店では、テクノストラクチャー工法を採用してZEH水準をクリアしています。この工法には、断熱性の高い「テクノあったかパネル」と強度を確保した「テクノビーム」が使用され、豪雪地域でも省エネルギー住宅を提供します。
2030年にZEH水準への適合が義務化へ
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、使うエネルギーよりも作るエネルギーが多い住宅を指します。太陽光発電などで自家発電し、年間のエネルギー収支をゼロまたはプラスにすることが目標です。
◇ZEHとは?
ZEH(ゼッチ)は、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、使うエネルギーよりも作るエネルギーの方が多い、またはほぼ同じ(±ゼロ)量のエネルギーを生み出す住宅のことを指します。
この「使うエネルギー」とは、家庭での電気やガスなどの消費エネルギーを指し、「つくるエネルギー」とは、太陽光発電など家庭で生み出したエネルギーを指します。
ZEHの目標は、家庭が年間を通して必要とするエネルギーを自家で生産することで、そのエネルギー収支がゼロになる、またはプラスになることです。これにより、電気代や光熱費を大幅に削減するだけでなく、環境への負荷も軽減されます。
◇ZEH水準とは?
ZEH水準に適合する住宅は、日本住宅性能表示基準の「断熱等性能等級5」かつ「一次エネルギー消費量等級6」に適合する必要があります。
断熱性能が高く、一次エネルギー消費が低いことが重視され、再生可能エネルギーを利用することで、一次エネルギー消費をほぼゼロに近づけることが目指されます。
豪雪地域では太陽光パネルは向いていない?
積雪が続くと、太陽光パネルの発電量が減少します。雪がパネルを覆うと、太陽光がパネルに届きにくくなり、効率が低下します。また、積雪の重さでパネルが変形や破損するリスクがあり、落雪による事故も懸念されます。安全確保のため、パネルの角度や設置場所に注意が必要です。
◇積雪状態が長いと発電量が少なくなる
雪がソーラーパネルを覆うと、太陽光がパネルに到達しにくくなり、太陽光エネルギーを電気に変換する効率が低下します。これにより、発電量が減少する可能性があります。
また、晴れた日でも雪が積もっている場合、パネルからの発電が不十分になることがあります。このような問題を避けるためには、パネルの角度を少なくとも15度以上に設定し、雪が積もる状態を防ぐことが重要です。
◇太陽光パネルの変形や破損の恐れがある
太陽光パネルの表面はガラス製であるため、積雪の重さに十分に耐えられない可能性があります。積雪の重みがパネルにかかると、その荷重によってパネルが変形したり、破損したりする危険性が高まります。
この変形や破損は、太陽光パネルの機能や発電効率に影響を与え、その結果、発電量が低下する可能性があります。
◇落雪による事故
積雪が長時間続く地域では、太陽光パネルに積もった雪が重くなり、一気に落ちるという事態が起こりやすくなります。特にパネルが屋根の上に設置されている場合、落雪による事故のリスクが高まります。
また、通行人が通る場所や車の通り道に太陽光パネルがある場合、落雪による事故が発生する可能性がさらに高まります。
ZEH水準をできる高健工務店の注文住宅
テクノストラクチャー工法は、ZEH住宅向けの「テクノあったかパネル」を採用し、高性能な断熱性を実現します。工場で加工されるため施工誤差を最小限に抑え、品質を確保します。また、「テクノビーム」は木と鉄の複合梁で、耐震性・耐久性を高めます。自由設計で機能性や美観を向上させ、利用者のニーズに合わせたカスタマイズも容易です。
◇断熱性の高いテクノストラクチャー工法
「テクノあったかパネル」は、ZEHなどの省エネルギー住宅に最適な断熱パネルです。このパネルは、非常に微細な気泡構造に高性能な発泡ガスを注入することで、優れた断熱性能を持ちます。
これにより、熱の移動を阻む小さな気泡が形成され、建物内外の温度差を効果的に抑制し、快適な室内環境を保てます。
さらに、このパネルは断熱材と枠材を一体化し、工場で各邸に必要なサイズに加工されています。そのため、施工現場での作業者の技量や誤差による影響を最小限に抑え、計画通りの高性能な断熱効果を実現することができます。
この工程によって、省施工と高品質を両立させ、秋田の注文住宅で建築プロジェクトの効率性と品質を向上させることが可能です。
◇強度を確保した自由設計
「テクノビーム」は、木と鉄の複合梁であり、テクノストラクチャー工法において強度を確保し、高度な構造計算を行い耐震性・耐久性を高める重要な要素です。この部材は、木の弱点を鉄の強さで補強することで、長期的な安定性を確保します。
通常の木の梁と比較して、テクノビームはたわみが少ない特徴があります。これは、梁のたわみが骨組み全体のゆがみに影響を与えることを防ぎ、建築物の安定性を保つのに役立ちます。さらに、地震などの一時的な大きな力にも強く、耐震性を高める要素となります。
また、テクノビームを使用することで、大きな吹き抜けや柱なしの大空間、スキップフロアなど、自由度の高い空間設計が可能となります。
このような自由設計は、建築物の機能性や美観を向上させるだけでなく、利用者のニーズや好みに合わせたカスタマイズも容易に行えます。
高健工務店のZEH水準住宅施工事例
床暖房を備えた間取りは家事や子育てを快適にし、冬でも足元が温かく作業しやすい環境を提供します。都市部や多雪地域向けのZEH住宅では、太陽光パネルなどの「創エネ」設備不要で、一次エネルギー消費を20%削減しています。
◇家事と子育てを楽にする間取り
この間取りでは、家事や子育てをより快適にするために床暖房を採用しています。床暖房は、床全体から温かさを放射するので、足元から暖かさを感じることができます。
特に寒い冬の時期には、床暖房があれば床が冷たくなることがなく、家事をする際に足元が暖かい状態を維持できます。
これにより、冬でも快適に家事を行うことができ、特に洗面脱衣室やランドリースペースなど、水回りの場所での作業も快適に行えるでしょう。
◇都市部と多雪地域に対応したZEH
この住宅は、ZEHの条件を満たすために、太陽光パネルなどの「創エネ」設備が必要なくても、多雪地域など一部のエリアでZEHの基準を満たすことができるように設計されています。
具体的には、一次エネルギー消費量の削減率がZEHと同様の20%であることから、太陽光パネルなどの「創エネ」設備がなくても、他のエネルギー効率化の手段を用いて、同等の効果を達成しています。
2030年にZEH水準への適合が義務化される見通しです。ZEHは、使うエネルギーよりも作るエネルギーが多い住宅を指し、年間のエネルギー収支をゼロまたはプラスにすることが目標です。一次エネルギー消費量の削減率が20%である必要があります。
しかし、豪雪地域では太陽光パネルが向いていないこともあります。積雪が続くと発電量が減少し、太陽光パネルの変形や破損、落雪による事故のリスクが高まります。
そのため、高健工務店の注文住宅では、ZEH水準をクリアするためにテクノストラクチャー工法を採用しています。この工法では、断熱性の高い「テクノあったかパネル」と強度を確保した「テクノビーム」を使用し、省エネルギー住宅の建築に適しています。これにより、豪雪地域でもZEH水準の住宅を提供することが可能です。