仙台市で人気の注文住宅のスタイルと特徴
2023/07/31
仙台市で注文住宅を検討する際、人気のスタイルを知ることは重要です。また、近年注目を集めるエコフレンドリーな住宅設計を取り入れることで、地球環境に配慮した住まいを実現できます。エコフレンドリーな住宅は、環境だけでなく、住む人にとっても多くのメリットをもたらします。
こちらの記事では、仙台市で人気の注文住宅のスタイルとエコフレンドリーな住宅設計について解説します。住宅を建てる際は外観、構造、性能、使用する素材など、様々な要素を考慮する必要があります。仙台市で注文住宅を検討している方にとって、この記事は必ず役立つでしょう。
仙台市で人気の住宅スタイルとその魅力
仙台市は人口100万人以上の大都市でありながら、川も流れ緑あふれる自然豊かな地域です。そんな仙台市で人気の住宅スタイルとはどんなものでしょうか?仙台市で人気の住宅スタイルとその魅力についてご紹介します。
まず、仙台市で近頃人気が高まっている住宅スタイルがモダンスタイルです。モダンスタイルと聞いても具体的なイメージが沸きづらいかもしれません。モダンスタイルの住宅は、一言で表すと「シンプルで機能的」なデザインを持つものです。現代のライフスタイルに合わせて設計され、余分な装飾や複雑なデザインは避けられます。直線的で洗練された形状、開放的な空間、明るくナチュラルな色調が特徴となります。
また、モダンスタイルの住宅は時代を問わずに魅力的であるとされています。派手な色や流行のデザインは控えめにし、代わりにシンプルで洗練された美しさを持たせることで、流行に左右されない、普遍的な魅力を持つ住まいが実現します。
さらに、モダンスタイルはコストパフォーマンスに優れています。複雑な装飾や特殊な材料を必要としないため、よりシンプルで、しかし機能的な設計が可能となり、これが結果的にコスト削減につながります。これらの理由から、モダンスタイルの住宅は多くの人々にとって魅力的な選択肢となっています。
一言でモダンスタイルといっても、様々な種類が存在します。以下ではそれぞれの特徴についてご説明します。
シンプルモダンスタイル
最小限の装飾と無駄のないデザインに焦点を当てたスタイルで、現代的なエレガンスを備えています。
ナチュラルモダンスタイル
自然素材を使用し、その温かみとモダンスタイルを融合させるスタイル。自然素材により、落ち着いた雰囲気を作り出します。
和モダンスタイル
伝統的な日本の素材とデザイン要素(例:畳や漆喰)にモダンなテイストを組み合わせたスタイル。伝統と現代性を兼ね備えています。
洋モダンスタイル
ヨーロッパ調のレトロな要素とシャープで現代的なモダンスタイルを組み合わせたスタイルです。
仙台市でのエコフレンドリーな住宅設計
エコフレンドリーとは、環境、人々、そして動物にやさしい行動や製品を指す言葉です。エコフレンドリーな製品は、その原材料の取得から製造、使用、廃棄に至るまでの全過程で環境への影響を最小限に抑え、持続可能な社会への対策を重視しています。つまり、自然環境と経済活動が調和するような形で、商品のライフサイクル全体が考慮されているわけです。
ではエコフレンドリーな住宅設計とはどんなものでしょうか?ポイントは「再生エネルギーの活用」「省エネ」「廃棄物の削減」です。以下で詳細に解説します。
再生エネルギーの活用
再生可能エネルギーとは、太陽光や風力といった自然に存在し、使い続けても尽きることのないエネルギー源のことを指します。断熱性能が高い住宅では、自然光を活用することにより、室内温度を適切に保つことが可能です。さらに、近年の住宅技術では、雨水をトイレや洗濯用水として再利用する技術も進展しています。
省エネ
LED照明はエコフレンドリーな照明方法です。LED照明は紫外線や赤外線をほとんど発生せず、熱を発生させることなく点灯できます。そのため、室内が過熱することを防ぎ、特に夏季には冷房の設定温度を下げることが可能です。これにより、温暖化防止に貢献し、省エネ効果もあります。また、LEDの寿命が長いため、廃棄物の削減にもつながります。ランニングコストも抑えられ、さまざまな色調や光の強度から選べるので、様々なシーンに対応することが可能です。
廃棄物の削減
ゴミを出さないようにすることもエコフレンドリーの重要なポイントです。特に家具など長年使うものについては、処分時に環境への影響を最小限に抑えるために天然素材を選ぶことが重要です。
天然素材は、その特性上、経年による風合いの変化やエイジングを楽しむことが可能であり、それが製品の長期使用を促す結果となります。この長期使用が、結果的にゴミ量の削減に寄与します。
また、製品の選択時には、森林認証(例えばFSC認証)がある木材を使用した製品、あるいは再生可能な素材を使用した製品を選ぶことも推奨されます。これにより、森林の持続的な管理を促進し、森林破壊を防止するとともに、資源の有効活用を図ることができます。
地元素材を活用した注文住宅
地元素材を活用した注文住宅もエコフレンドリーな家づくりに繋がります。仙台市がある宮城県では宮城県の木材を「みやぎ材」と呼び、「みやぎ材」の使用を推進しており、補助金制度もあります。以下で紹介していきます。
みやぎ材とは
「みやぎ材」とは、宮城県内の森林から合法的な手続きを経て伐採され、宮城県内で加工された木材製品のことを指します。この定義は、原木が宮城県内でラミネート加工され、JAS認証工場で加工された集成材も含みます。
どちらのケースでも、その木材が「みやぎ材」であると認定するためには、「みやぎ材利用センター」が発行する「宮城県産材証明書」が必要となります。この証明書は、木材が宮城県内の森林から合法的に伐採され、宮城県内で適切に加工されたことを保証するものです。
また、「みやぎ材」の利用を促進するための運動が「みやぎの木づかい運動」です。この運動は環境保護、地域経済の活性化、そして資源循環型社会の構築という三つの大きな目標を持っています。地元での木材利用は森林産業の活性化と森林の適切な管理につながります。さらに、木材は再利用が可能で、これにより廃棄物の削減とリサイクルが促進されます。
令和5年度県産材利用サステナブル住宅普及促進事業(新築住宅支援)
宮城県内に居住目的で建設された新築に適用される補助金制度で、適用にあたり次のような条件があります。
・主要構造部材には、宮城県産材を60%以上、または県産JAS製品または優良みやぎ材を40%以上使用すること。
・主要構造部材に宮城県産材を50%以上かつ8立方メートル以上使用すること。
・これらの要件を満たした上で、内装に宮城県産材を1立方メートル以上かつ50%以上使用すること。
・内装の要件を満たした上で、木製品に宮城県産材を50%以上使用すること。
・令和6年3月31日までに主要構造部材の施工が完了し、宮城県産材および県産JAS製品または優良みやぎ材使用量の確認が可能であること。
上記の条件を満たす場合、主要構造部材については、県産材の使用で1立方メートルあたり28,000円、県産JAS製品や優良みやぎ材を使用した場合は追加で1立方メートルあたり8,000円が補助されます。また、内装や木製品についても補助が提供され、その額は補助対象経費の2分の1または4分の3以内になります。
仙台で人気のある住宅スタイル、エコフレンドリーな住宅、そして宮城県の地元素材を使用した住宅の意義とメリットを紹介しました。エコフレンドリーという言葉に馴染みがない人もいるかもしれませんが、温暖化対策や脱炭素を重視する現代社会では、この観点がますます重要になるでしょう。
また、仙台市で注文住宅を検討している方は、宮城県の木材を積極的に使用することで補助金が支給される可能性があります。